こんにちはITコーディネータ(強み伸張士)の辻本です。今回は「強み分析研修」で急に、社風が明るくなる理由についてご紹介します。それは、モチベーションもエンゲージメントも上がる具体策が意外なところにあるいうですね。
組織が沈滞してくると、下記のような症状が組織の中に定着化していきます。
- 雰囲気が暗く、会話が少ない
- 社員にあまり笑顔がない
- 朝から元気のいい挨拶がない
- 社員に覇気がない
- 社員の離職が後を絶たない
- 新しい行動をしない
- 言い訳ばかりで、自らチャレンジをしない
- 人の揚げ足を取るばかり・・・・ など
多くの経営者がこんな社風や雰囲気を打開したいと考えていますが、高成長や賃金が上がり続ける企業でない限り、そうそう打つ手があるわけではありません。
しかし、先日紹介した「1on1強み分析」を幹部や社員を集めて「強み分析研修」をすると、組織の雰囲気が一変する事があります。
それは・・・
1.モチベーションが上がらない理由
高度成長期やバブル期に企業や社員に活気があったのは、単純に
「もっと生活をよくしよう」
「あんなものが欲しい。こんなものが欲しい」
「給与も年々上がっている」
「未来が明るく、可能性に満ちている」
「若くてもどんどん責任や権限が与えられた」
社会全体がそんな雰囲気でした。
しかし、この「失われた30年」で若者には、「未来の可能性を見出す事が難しい時代」になりました。
今は、「賃金を上げろ」と政府も経団連も合唱し、一部の大企業でも初任給の大幅上昇やベア(基本給の水準が一律で上げるベースアップ)を実施しています。
しかし、中小零細企業ではそう簡単にベアができません。
したくてもできないのです。
だから、賃金もそうそう上がりません。
しかも、普通の社員で共働きなら、ある程度生活ができる時代です。
それより、ワークライフバランスとか仕事以外の自己実現、家族の幸せが最優先される時代になってきています。
「仕事を頑張らなければならない理由」が見つかりにくいこともあるでしょう。
残業だって、その目的は「生活費の確保」であり、創造的な仕事が時間内にできないから、時間外で頑張る事ではありません。
むしろ、「働き方改革」で「残業時間はなくせ。働きたくてもなくせ」という社会の空気です。
まあ、それにはそれの理由がありますが。
また、上司も管理や締め付け、責任論、世間の眼が気になり、「若手に思い切って仕事を任せ、自己達成感を味わえる機会」が作れなくなってきています。
いずれにしても、モチベーションが上がらないことばかりの時代になっています。
2.「うちの会社なんて、どうせ・・・」を払拭する課題・状態とは?
そんな時代の空気と自社が保守的で、「チャレンジよりリスクを優先する」経営者や幹部が増えた事で、若手や社員には
- うちに会社なんて、どうせだめだ
- 仕事は同じことの繰り返しで面白くない
- がんばれとは言うが、頑張っても報われる気がしない
- よそと違う差別化もないし、魅力がない会社だ
- あんな幹部が幅を利かせている会社に未来はない
こんな「諦め感」がまん延しているのです。
この状態だと、働く目的は「生活の為」なので、いい条件の求人があるとさっさと転職してしまいます。
会社とのエンゲージメントの低い状態という訳です。
この「諦め感」を払拭することが重要な課題です。
昨今では、社員の心理的安全性の研修で「忖度(そんたく)なく意見を言う風土」を作る企業もありますが、研修ではいい感じでも、研修が終わると元の木阿弥です。
幹部の意識がすぐに変わらない証拠ですね。
3.「強み」が分かり、その活かし方が分かれば、可能性を見出せます!
この「諦め感」をどう払しょくさせるか?
私自身もITコーディネータ(強む伸張士)として、いろいろな事業主や従業員を見てきたことで、ある事に気づきました。
それは、ITコーディネータのプロセスガイドラインを利用し、クロスSWOT分析の時にある現象が起こるのです。
それは、「強み分析」をしている時、いろいろな可能性を議論しているときが、一番コミュニケーションが増えるし、ポジティブな意見が出てきます。
逆に「弱み分析」「脅威分析」の時は「できない理由の口数は多いが、顔は暗い」傾向にあります(だから、弱みの改善の研修で成果を出すのはムリなのです)
「強み分析」でも、表面的で顕在的な「強み」を羅列している間は、ポジティブにはなりません。
「強み」の理由やその背景、潜在的な事由を掘り下げていくと
「へえー、そんな事があるんですか。知らなかったなあ」
「そんな事実があるとは知らなかったです。うちって、まあまあすごいんですね」
「考えてみれば、そこがうちの差別化できる箇所ですよね」
等、日ごろ意識しない「強みの事実」がどんどん出てくると、雰囲気が変わります。
社長も幹部も日ごろから「強み」につながる出来事や背景、もっと小さいところの可能性を会議で伝えていないのです。
それでいて「もっと頑張れ」というだけだから、モチベーションが上がらないのです。
そして、その深い箇所の「強み」が分かれば、その強みをどう活かせばいいか議論します。
「強み」を活かした可能性とアクションプランが少しでも見いだせれば、
「うちの会社、まだまだやれるじゃないか」
と感じてくれます。
実はこの「強み分析」が今一番必要なエンゲージメント対策だと私は思います。
4.「強み分析研修」のすすめ方
では「強み分析研修」はどうやって進めるか?
基本的には「クロスSWOT分析研修」の中での「強み分析の深堀」を徹底して行う訳ですが、そこにはあるコツがあります。
誰がどんなファシリテーションをするかで、この「強み分析研修」結果は大きく異なるのです。
普通に「強み分析研修」として、「何かうちの強みはないか」を質問してもあまり意味がありません。
- 強みを経営資源別に細かく出し、
- その強みと言える理由と背景事実
- その事実から何が連想されるか
- その連想の結果、どんなアクションが可能か
- そのアクションからその強みが更にどう活かされるか
こういう深堀が必要になるのです。
私が直接ファシリテーションする「クロスSWOT分析」の「強み分析」ではこの部分に時間を取ります。
ファシリテーションする場合もいろんな質問を根掘り葉掘り聞き出すことで、どんどん「強み可能性」が出てきます。
出てきた「詳細な強み」と「強み背景事実」をプロジェクターに投影し、皆で内容を確認しながら進めるので、参加者は論理的に「自社の強み」を理解できるようになります。
この「強み分析」は大体4~8名のメンバーで、終日Zoom研修で行います。
「強み分析研修」をご希望の方は、弊社まで問い合わせ下さい。
まずは、zoom面談で詳細の打合せや確認させていただきます。