高校受験を意識し始めたとき、多くの人が「受験勉強」という特別なスタイルに切り替える必要があることに気づきます。ところが最近では、こういった“型”にとらわれず、「もっと自由に、自分らしく学びたい」と考える人が増えてきました。
そんなとき、頼りになるのが **AI(人工知能)**です。特に、会話ができるAIをうまく使えば、楽しく、効率よく勉強ができるかもしれません。
ただし、使い方にはちょっとしたコツがあります。
AIはテンプレート通りに使うと、もったいない!
AIを使うとき、「〇〇式テンプレート」や「神プロンプト」などが話題になりますが、実はこれが落とし穴になることもあります。
たとえば、「このテンプレートに当てはめればOK」とばかりにAIに入力しても、それはAIの本当の力を引き出しているとは言えません。まるで“答えを写す”ような勉強方法と似ていて、創造性が育ちにくくなるのです。
大切なのは、「自分の考えをもとに、AIと一緒に考えながら学ぶ」こと。そのスタイルを後押しするのが、「ごめんね!メソッド」です。
「ごめんね!メソッド」とは?
このメソッドは、AIを“完璧な先生”として使うのではなく、“一緒に考えるパートナー”として活用する方法です。
使い方はとってもシンプル。次の4ステップだけです。
ステップ1:ざっくり依頼する
最初から完璧な答えを求めず、あえてざっくりとしたお願いをしてみます。
例:「ロードバイクの魅力を紹介する文章を書いてください」
これだけでOK。細かく指示するのではなく、「広く答えてもらう」ことが目的です。
ステップ2:感謝する(ありがとう!)
AIが出してくれた答えに対して、「ありがとう!」と伝えます。そして、良かった点を1つでも見つけてほめてみましょう。
例:「健康にも良いって書いてくれてうれしい!」
「たくさんの魅力があってワクワクした!」
これが、AIに「どの方向がいいのか」を伝えるヒントになります。
ステップ3:改善点を伝える(ごめんね)
「ごめんね」と思いながら、もう少しこうしてほしいという点を伝えます。
例:「ごめんね、私は初心者なんです。専門家っぽい文よりも、友達を誘うようなカジュアルな雰囲気がいいです」
たったこれだけで、AIの答えはぐっと良くなります。
ステップ4:繰り返す
このやりとりを数回繰り返すことで、どんどん納得できる内容に近づいていきます。
振り返りと「まとめチャレンジ」で、さらに上達!
「ごめんね!メソッド」は、ただ対話するだけでなく、さらに力を伸ばすためのポイントがあります。
1. 振り返る
対話が終わったら、「次にやるなら、どうするか?」をちょっとだけ考えてみましょう。
- 指示があいまいだったかも
- もっと早く補足できたな
- いい点をもっと伝えてもよかったかも
こんな小さな気づきが、次のやりとりで大きな変化を生みます。
2. まとめプロンプトを作る
時々でいいので、「今までの対話を1回の指示でまとめるとしたら?」とチャレンジしてみましょう。
- 今までの会話をふり返って
- どんなことを伝えてきたか整理して
- 1つの長めのプロンプトにまとめてみる
これは、AIにとっても自分にとっても「いい問いの出し方」を学ぶチャンスです。
AIは“考えるきっかけ”をくれるツール
AIは万能ではありません。ときにはズレた答えを出すこともあります。でも、それでいいのです。
大切なのは、AIの答えをヒントにして、「自分はどう思うか?」を考えること。まさに“考える練習相手”として付き合っていくことが、AI活用の本質です。
まとめ:「ごめんね!メソッド」は誰でも使える、新しい学びの道具
「ごめんね!メソッド」は、中学生でも、小学生でも、シニアでも、誰でもすぐに始められる方法です。必要なのは、ちょっとした勇気と「一緒に考える」気持ちだけ。
AIとの対話を楽しみながら、試行錯誤すること。その過程こそが、創造力を伸ばし、思考力を育ててくれます。
テンプレートに頼らず、自分だけの使い方を探してみましょう。
きっと、あなたの中に眠っていた「ひらめき」が目を覚まします。