「AIを使ってみたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
そんな声を多くの経営者やビジネスパーソンから聞きます。
私自身、ITコーディネータとして中小企業の現場支援に携わってきました。その経験から実感しているのは、AIは難しい専門ツールではなく、“壁打ち相手”として活用するだけでも十分効果を発揮するということです。
本記事では、誰でもすぐに実践できる「AI壁打ち」の方法を、ITコーディネータ視点で解説します。
なぜAIを“壁打ち”に使うのか
壁打ちとは、相手に自分の考えを投げて整理する方法です。会議前のアイデア整理や、提案書づくりの準備などに欠かせません。
AIを壁打ち相手にすると、以下のメリットがあります。
- 否定せず、最後まで聞いてくれる
- 何度でも質問してくれる
- 新しい角度の問いを投げてくれる
つまり、AIは「24時間対応の思考整理パートナー」になります。
AI壁打ちの基本ステップ
実践方法はとてもシンプルです。
- テーマを決める
例:「今月の営業戦略」「新商品の販売方法」 - AIに依頼する
「このテーマで壁打ちをお願いします」と入力するだけ - 質問に答える
AIが投げてくる質問に、一つずつ答えていく - まとめを依頼
最後に「答えを整理してください」と伝えれば、たたき台が完成します。
実務での活用シーン
① 会議準備
会議の議題を入力し、「想定される質問を出してください」と依頼。事前に答えを整理しておけば、自信を持って発言できます。
② 企画立案
「イベント企画の壁打ちをしてください」と依頼すれば、ターゲットや予算の整理がスムーズに進みます。
③ 自己PRや経歴整理
「自己紹介の壁打ちをお願いします」と入力するだけで、自分の強みや実績が引き出されます。
④プロジェクトの活用
- ゼロ時点の壁打ち
- 踊り場の壁打ち
- 振り返りの壁打ち
*①会議準備②企画立案の実務の応用として、プロジェクトの活用は中級・上級編として効果が有ります。
ITコーディネータが見る利点と注意点
利点
- 思考が加速し、アウトプットが早くなる
- 発想の幅が広がる
- 議事録や資料の“たたき台”を短時間で作れる
注意点
- 出力は完璧ではない → 必ず人間が検証する
- 秘密情報は入力しない
- 使いすぎると自分の思考が浅くなる可能性 → あくまで補助ツールと考える
すぐできるトライアル法
「試してみたいけど不安」という方は、次の方法から始めましょう。
- ChatGPTなどを開く
- 「今週の業務を整理する壁打ちをしてください」と入力
- 出てきた質問に短く答える
- 最後に「まとめてください」と依頼
これだけで、業務改善アイデアや行動計画の下書きが手に入ります。
まとめ
- AI壁打ちは、考えを整理する最も簡単な方法
- ステップは「テーマを決める→質問に答える→まとめる」だけ
- 会議・企画・自己紹介など幅広く活用可能
- 利点はスピードと発想力、注意点は“補助として使うこと”
AIは難しい道具ではなく、“思考の相棒”です。まずは一つの問いから始め、AI壁打ちを日常の仕事に取り入れてみてください。
さらに詳しい実践法や事例は、私の著書 『AI壁打ち入門』(Kindle出版) にまとめています。連載ブログでも順次紹介しますので、ぜひフォローして次回もご覧ください。