「AIって難しそうで、自分には関係ない」
「若い人たちが使うものじゃないの?」
そう感じている50代以上のビジネスパーソンは多いと思います。実際、私の周囲でも「AIは専門知識がないと使えない」と思い込んでいる方が大勢います。
しかし、AIは決して特別な人のための道具ではありません。むしろ、長年の経験を持つ私たち世代にとって、“壁打ち相手” として活用するのに最適な存在です。今回は、AIを壁打ち相手にするシンプルな方法をご紹介します。
AIを“壁打ち相手”にするとは?
「壁打ち」とは、テニスやバドミントンの練習で壁に向かって打ち返す練習法からきた言葉です。ビジネスでは「相手に自分の考えをぶつけて整理する」ことを意味します。
- AIを壁打ち相手にすると、次のようなメリットがあります。
- 否定せずに受け止めてくれる
- 何度でも質問してくれる
- 忙しい時でも相手をしてくれる
つまり、会議で同僚に相談するように、AIに考えをぶつけて整理するだけで、新しい発想や方向性が見えてくるのです。
実際にどうやる?3ステップ
「AI壁打ち」は、とてもシンプルに始められます。
① テーマを決める
まずは考えたいテーマを決めます。例:「今月の業務改善アイデア」「次のセミナー内容」。
② AIに質問してもらう
「このテーマで壁打ちしてください」と伝えると、AIが質問を投げてくれます。
③ 答えながら考えを深める
質問に答えるたびに、自分の頭の中が整理され、アイデアが形になります。
紙に書き出すよりもテンポがよく、しかもAIは“相手役”に徹してくれるので、自分一人で考えるよりずっと楽になります。
50代ビジネスパーソンにおすすめな理由
私自身、ITコーディネータとして多くの経営者や社員と対話をしてきました。その経験から感じるのは、50代以上の方こそAI壁打ちに向いているということです。
理由は3つあります。
- 経験が豊富だからこそ、整理すれば強みが際立つ
- AIが質問役になることで、思考が引き出されやすい
- 一人で悩まず、気軽に試せるから精神的な負担が少ない
つまり、AIは新しい知識をゼロから学ぶ道具ではなく、これまでの経験を活かすための補助輪なのです。
今日からできる“お試し体験”
もし「ちょっとやってみようかな」と思ったら、以下の方法がおすすめです。
- ChatGPTや無料で使えるAIツールを開く
- 「今月の業務改善アイデアを壁打ちしてください」と入力
- 出てきた質問に、自分なりに答えてみる
たったこれだけで、頭の中が整理され、具体的な行動のヒントが浮かんできます。
私も最初は「本当に役に立つのか?」と疑っていましたが、試してみると驚くほどスムーズに発想がまとまりました。
まとめ
- AIは50代でも使える、むしろ経験を活かすために適している
- 壁打ち相手としてAIを活用すれば、思考整理が簡単にできる
- 今日から「テーマを決めてAIに質問してもらう」だけで実践可能
次回は「AI壁打ちを仕事の会議にどう活かすか」についてご紹介します。
もっと詳しく知りたい方は、私が出版した Kindle本『AI壁打ち入門』 をぜひご覧ください。
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