
はじめに
ChatGPT。
Gemini。
Claude。
NotebookLM。
生成AIの進化によって、
私たちの働き方は大きく変わろうとしています。
これまで人間が行っていた仕事を、
AIが支援する時代になりました。
その結果、
多くの経営者が次のような疑問を抱いています。
「これから社長の仕事はどう変わるのだろうか?」
「AIが経営判断をする時代になるのだろうか?」
「人間の経営者は必要なくなるのだろうか?」
私はそうは考えていません。
むしろ、
AI時代だからこそ、
経営者の役割はさらに重要になると考えています。
ただし、
仕事内容は大きく変わります。
今回は、
AI時代に求められる経営者の新しい役割について考えてみたいと思います。
昔の社長の仕事
これまでの中小企業では、
社長が何でもやっていました。
営業。
経理。
人事。
総務。
現場対応。
クレーム対応。
資金繰り。
場合によっては、
自ら現場作業も行います。
まさに、
プレイングマネージャーです。
しかし限界がある
会社が成長すると、
社長一人では対応できなくなります。
すると、
仕事を社員へ任せます。
さらに今後は、
AIへ任せる仕事も増えていきます。
つまり、
社長自身が仕事をする時代から、
仕事を設計する時代へ変わるのです。
AI時代の社長は「作業者」ではない
AIが得意なことは、
情報処理です。
文章作成。
分析。
要約。
調査。
分類。
これらはAIに任せられます。
すると、
社長が自ら行う必要はなくなります。
つまり、
社長は
「作業する人」
ではなく、
「方向を決める人」
になります。
社長の仕事①
目的を決める
AIは優秀です。
しかし、
目的は決められません。
例えば、
売上を増やすのか。
利益を増やすのか。
顧客満足を高めるのか。
地域貢献を重視するのか。
どこへ向かうのかを決めるのは、
経営者です。
社長の仕事②
問いを立てる
前回の記事で、
「AIは問いで決まる」
という話をしました。
これは経営にも当てはまります。
例えば、
売上が伸びない
↓
なぜか?
人手不足
↓
なぜか?
利益が出ない
↓
なぜか?
この問いを立てる力が、
経営者には必要です。
AIは答えを出します。
しかし、
問いを決めるのは人間です。
社長の仕事③
優先順位を決める
会社には課題がたくさんあります。
営業。
採用。
教育。
資金繰り。
業務改善。
DX。
AI活用。
すべて同時にはできません。
だから、
何を先にやるか。
何を後回しにするか。
を決める必要があります。
これも経営者の仕事です。
社長の仕事④
最終判断する
AIは選択肢を提示できます。
しかし、
責任は負えません。
例えば、
設備投資をする。
新事業へ進出する。
採用する。
撤退する。
最終的な判断は、
経営者が行います。
社長の仕事⑤
人を育てる
AIが増えても、
会社は人で成り立っています。
社員の成長。
組織づくり。
企業文化づくり。
これはAIにはできません。
人を育てることは、
今後さらに重要になります。
AI時代の経営者は指揮者になる
私はよく、
AI時代の経営者を
オーケストラの指揮者
に例えます。
楽器を演奏するのは、
社員やAIです。
しかし、
どの曲を演奏するか。
どのテンポで進めるか。
誰を活かすか。
を決めるのは指揮者です。
経営者の役割も同じです。
AIを部下として使う
私はセミナーで、
よくこうお話しします。
AIは優秀な部下
社長は監督
です。
部下が優秀になれば、
監督の仕事はなくなるでしょうか?
違います。
むしろ、
監督の重要性は高まります。
AI時代に必要な経営力
これからの経営者に必要なのは、
IT知識ではありません。
プログラミング能力でもありません。
重要なのは、
構想力
質問力
判断力
共感力
実行力
です。
つまり、
人間らしい力です。
なぜ業務整理が重要なのか?
AIを活用するためには、
まず仕事を整理しなければなりません。
どの仕事をAIへ任せるのか。
どの仕事を人間が行うのか。
そのためには、
業務整理が必要です。
だから私は、
いつも次の順番をお伝えしています。
業務整理
↓
業務改善
↓
DX
↓
AI活用
↓
経営高度化
です。
AIが経営者になることはあるのか?
よく聞かれる質問です。
私は、
AIが経営判断を支援することは増えると思います。
しかし、
経営者そのものにはならないと思います。
なぜなら、
経営には責任があるからです。
そして、
価値観があるからです。
社員を守るのか。
利益を優先するのか。
地域を大切にするのか。
こうした判断は、
人間が行うべきだと思います。
中小企業こそチャンス
私はAIを、
中小企業にとって大きな追い風だと考えています。
これまで大企業しかできなかったことが、
AIによって可能になります。
例えば、
企画。
分析。
情報整理。
教育。
ナレッジ共有。
これらを少人数でも実現できます。
つまり、
経営者の考え方次第で、
会社は大きく変わるのです。
未来の社長の姿
私はこれからの経営者を、
次のようにイメージしています。
AI社員を育てる。
社員の力を引き出す。
会社の知識を資産化する。
新しい問いを立てる。
未来を描く。
そして、
最終判断を行う。
そんな経営者です。
まとめ
AI時代になっても、
社長の仕事はなくなりません。
むしろ、
より重要になります。
ただし、
仕事の内容は変わります。
作業する人から、
方向を決める人へ。
指示する人から、
問いを立てる人へ。
管理する人から、
未来を創る人へ。
これが、
AI時代の経営者です。
私はこれからの時代、
最も価値のある経営者は、
AIを使いこなす人ではなく、
AIと人を活かせる人
だと考えています。
AIは優秀な社員になります。
しかし、
会社の未来を決めるのは、
経営者です。
だからこそ、
まずは業務整理。
そして、
AIと人間の役割を整理する。
そこから、
新しい経営が始まるのです。
次回予告
AI時代の中小企業経営
「管理」から「共創」へ変わる組織づくり
AI社員が働く時代。
社員との関係はどう変わるのでしょうか?
次回は、
AI時代に求められる新しい組織づくりについて考えてみたいと思います。