【神ツール】Googleの無料AI「NotebookLM」完全解説!若手育成から海外情報収集まで、ビジネスでの実践活用法を徹底紹介


最近、「先輩に『遠慮なく聞いてね』と言われても何を聞けばいいか分からない…」という若手社員の悩みが増えています。一方で、中堅社員からは「日々忙しくて、いつの間にかインプットが止まってしまっている…」という声も聞かれます。

そんな現代のビジネスパーソンの課題を解決するツールとして、今Googleの最強AIツール「NotebookLM」が注目を集めています。このツールは、まさに「辞めない若手社員を育てるAI」であり、「止まっていた中堅社員の成長を再起動するAI」と呼べるでしょう。

この記事では、NotebookLMがどのようなAIなのか、他の生成AIツールとの違い、基本機能、そして明日からすぐに使える実践的な活用例まで、詳しく解説していきます。

目次

NotebookLMとは?他のAIツールとの決定的な違い

皆さんは、ChatGPTやGeminiなどの一般的なAIツールとNotebookLMが「どれも一緒のツール」に見えていませんか?実は、それは全く違います。NotebookLMは、他のAIとは目的も強みも大きく異なる、独自のAIツールなのです。

特徴一般的なAI(ChatGPT、Geminiなど)NotebookLM
学習データインターネット上の膨大な情報ユーザーがアップロードした情報だけ
回答の根拠広範な情報に基づくため、根拠が不明確な場合もアップロードした資料に基づき、引用元も提示
セキュリティ機密情報がAIの学習に利用される懸念も完全にクローズドな情報空間で動作。情報が外部に送信されたり、AIの学習に利用されたりすることはない
用途一般的な知識検索、創作、多岐にわたる社内専用ボットの構築、特定資料の深掘り、ナレッジ集約

特に法人利用において重要なのが、その機密性の高さです。NotebookLMはGoogle Workspaceの中でもセキュアな用途向けに設計されており、機密性の高いドキュメントを扱う企業でも安心して導入できる設計になっています。この「閉じた環境で安心して使える」という点が、今法人に注目される最大の理由の一つと言えるでしょう。

豊富な情報ソース対応と嬉しい無料利用の可能性

NotebookLMのもう一つの大きな特徴は、読み込める情報ソースの種類が非常に豊富なことです。

  • 対応ソース:
    • PDF
    • Word
    • Googleドキュメント
    • ウェブページのURL
    • YouTube動画のURL
    • ※YouTube動画は、URLを入れるだけで内容を文字起こしし、分析・要約までしてくれます。さらにその内容を音声にすることも可能です。

そして、これだけ便利なNotebookLMが、なんと無料で使うことができます
有料版(Google AI ProへのアップグレードまたはGoogle Workspaceへの加入が必要)との違いはありますが、最初のお試し利用や個人的な利用であれば、無料版でも十分にその便利さを実感できるでしょう。

機能無料版有料版
ノートの数100個500個
1ノートあたりのソース数50個300個
1日のチャット数50回500回
1日の音声作成数3個20個
高度な機能なし回答スタイルの調整、分析機能(4人以上で共有時)

正直なところ、無料版の機能でも十分に活用できるため、まずは無料版から試してみることを強くおすすめします。

NotebookLMの基本機能でできること

では、実際にNotebookLMを使って何ができるのか、具体的な基本機能を見ていきましょう。

  1. ソースのアップロードと管理:
    • 「新規作成」ボタンから、参照したい資料(PDF、Word、Googleドキュメントなど)やリンク(ウェブページ、YouTube動画)をアップロードします。無料版の上限は50個です。
    • アップロードされた資料は左側に一覧表示され、質問時に「回答の参考にしてほしいもの」だけをチェックして使うことができます。
  2. アップロード資料に基づく質問と回答:
    • アップロードした資料(例:労働契約や厚生年金保険に関する資料など)に基づいて質問をすると、AIが回答を生成してくれます。
    • 最大の強みは、回答の根拠となった情報源を明示してくれること。これにより、AIが勝手に生成した情報ではなく、アップロードした資料から正確に情報が引用されているかを確認できます。
  3. 追加質問の提案とメモ機能:
    • 回答の後には、関連性の高い「追加の質問候補」が表示されます。これをクリックすることで、さらに深く情報を掘り下げることができます。
    • 重要な回答は「メモに保存」機能で保存しておくことができ、後から繰り返し確認する際に非常に便利です。
  4. マインドマップの自動生成:
    • アップロードしたソースの内容を、NotebookLMが自動でマインドマップ化してくれます。
    • 分厚い資料をすべて読み解くのは大変ですが、マインドマップを活用すれば、知りたい情報をピンポイントで、視覚的に把握できます。
    • マインドマップ内の項目をクリックすると、AIがその内容をさらに詳しく教えてくれるため、まるで目次のように体系的に情報を深掘りしていくことが可能です。

【実践活用例】ビジネスで差をつける応用術

ここからは、NotebookLMをビジネスシーンでどのように活用できるか、具体的な応用例をご紹介します。

1. 海外情報の効率的なインプットでビジネスに差をつける

社会人たるもの、常に学び続けることが求められますが、日本語だけの情報に頼っていると、ビジネスで圧倒的に不利になる可能性があります。なぜなら、世界中のビジネスやテクノロジー情報の約90%が英語で書かれており、日本語の情報は全体の3%未満だからです。

NotebookLMを使えば、この大きな課題を解決し、英語の情報を一瞬で味方につけることができます。

  • 英語のYouTube動画を瞬時に日本語化・要約:
    • 例えば、グローバルなマネジメントに関する英語のYouTube動画を見つけたとします。
    • その動画のURLをNotebookLMに貼り付けるだけで、日本語に翻訳された動画の概要が瞬時にまとめられます
    • さらに、まとめた内容から重要な点を抽出させることができ、自分で英語を理解したり、翻訳ツールに入れたりする手間が大幅に削減されます。
  • 要約内容の音声化で移動中もインプット:
    • 抽出された重要な点や要約内容を「音声概要」として生成することができます。
    • NotebookLMの音声化は、単に読み上げるだけでなく、まるでラジオのように人と人が対話するような形式で内容を掘り下げてくれるため、純粋に聞いているだけでも非常に頭に入りやすい特徴があります。
    • 電車や車での通勤中など、移動中にこの音声を聞くことで、普段なかなか手が届かない海外の情報を効率的に脳にインプットすることが可能になります。会社に着く頃には、他の同僚や上司が知らないグローバルな情報を自分だけが手に入れている、という状態を作り出せるのです。

2. 若手社員の早期退職防止!遠慮なく質問できる「社内AIボット」の構築

「分からないことがあったら、いつでも聞いてね」という先輩の言葉。しかし、若手社員にとっては「こんなこと聞いても大丈夫かな?」「何度も聞いたら怒られないかな?」とためらってしまうのが現実です。この「聞けない空気」が、若手社員のストレスや早期退職の大きな要因になっていると言われています。

NotebookLMを活用すれば、この課題を解決し、新人が遠慮せずに気軽に調べたり会話したりできる「社内ボット」を簡単に構築できます。

  • 社内ボットの作り方:
    1. 社内ルールや文化の情報を集約:
      • 就業規則のような公式な文書だけでなく、社内の「暗黙のルール」(例:飲み会のマナー、会議での振る舞いなど)も明文化してNotebookLMにアップロードします。
      • これにより、新入社員が戸惑うことなく、会社の文化や慣習をスムーズに学ぶことができます。
    2. よくある質問(FAQ)の追加:
      • 若手社員が「こんな簡単な質問、聞いていいのかな?」と思うような、就業規則には載っていないけれど必ず守るべきルールや、よくある質問を積極的に追加します。
    3. Googleドキュメントでの運用が鍵:
      • 社内の知見をアップロードする際、Googleドライブに保存したGoogleドキュメントを読み込むのが非常に効率的なコツです。
      • なぜなら、福利厚生の規定やルールなど、規則が変更になった際に、Googleドキュメント側を更新するだけで、NotebookLM側の情報も簡単に同期・更新できるからです。資料を削除して再アップロードする手間が省け、常に最新かつ賢いチャットボットを維持できます。
  • 社内ボットの効果:
    この社内ボットが完成すれば、若手社員は上司や先輩に聞きにくいこともAIが代わりに答えてくれるようになり、不安が減り、自然に質問できる環境が整います。結果として、誰もが「辞めない新人」を育てる仕組みを、誰でも簡単に作ることが可能になるのです。

その他、NotebookLMの多様な活用例

NotebookLMは、上記以外にもビジネスの様々な場面で役立ちます。

  • 会議や商談資料の要点抽出ボット
  • セミナーや研修動画の講座まとめボット
  • 営業日報や案件メモから価値あるパターンを抽出するボット
  • プロジェクト準備のToDoリストやチェックリスト作成
  • 。。。

まとめ

GoogleのNotebookLMは、単なるAIノートツールではなく、ビジネスにおける情報収集、知識の深化、そして人材育成にまで活用できる画期的なツールです。特に、クローズドな環境で独自のソースに基づいた回答を得られるセキュリティの高さは、法人利用において大きな強みとなります。

無料版でも非常に高機能であり、まずは気軽に試してみることを強くお勧めします。この機会にNotebookLMをあなたのビジネスに活用し、日々の業務効率化やスキルアップを実現してみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

あなたの隣りに何時もいる『ITC顧問』こと、ふくろう博士です。ITC和歌山オフィスの『ITC顧問』スタッフとして、簡単・シンプル・手頃なICTツールを駆使して、あなたの会社の課題解決のお役立ち情報を呟いています。気軽に、フォローなどでお声をお掛けください。
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