問いかけが人生を変える

問いかけが人生を変える
目次

ソクラテスの質問法とAI時代の学び方

はじめに

私たちは子どもの頃から、

「正しい答えを覚えること」

を中心に学んできました。

学校ではテストがあり、

正解を多く知っている人が評価されます。

しかし、AIが急速に発展する今、

状況は大きく変わりました。

知識そのものは、

スマートフォンでも、

ChatGPTでも、

Geminiでも、

数秒で手に入ります。

これからの時代に価値を持つのは、

答えを知っていることではありません。

良い問いを持つこと

です。

私はAI活用のセミナーで、

よく次の言葉をお伝えしています。

「AIは問いで決まる」

そして、

その考え方の原点は約2400年前の哲学者、

ソクラテスにあります。

今回は、ソクラテスの質問法とAI時代の学び方について考えてみたいと思います。


ソクラテスは答えを教えなかった

古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、

弟子たちに答えを教えませんでした。

代わりに、

質問をしました。

例えば、

「正義とは何か?」

「幸せとは何か?」

「本当にそうなのか?」

と問い続けたのです。

弟子たちは答えに詰まります。

しかし、

その過程で自分自身の考えを深めていきます。

これを

ソクラテス式問答法

と呼びます。


なぜ質問が大切なのか?

人は答えを聞くと、

理解した気になります。

しかし、

本当に理解しているとは限りません。

一方、

質問されると考えます。

考えることで、

自分の経験と結びつきます。

そして、

自分自身の答えを見つけます。

つまり、

学びは受け取るものではなく、

発見するものなのです。


AI時代に求められる力

これまでの時代は、

知識を持つ人が有利でした。

しかし今は違います。

AIが膨大な知識を持っています。

では人間に残された価値は何でしょうか?

それは、

問いを立てる力

です。

例えば、

「DXについて教えてください」

という問いと、

「従業員5名の製造業です。紙の日報をデジタル化したいのですが、最初に取り組むべきDXを3つ教えてください」

という問いでは、

得られる答えがまったく違います。

AI時代は、

問いの質が成果の質を決める時代なのです。


良い問いは人生を変える

経営相談の現場で、

私はよく感じます。

問題を抱えている人ほど、

問いが曖昧です。

例えば、

「売上を上げたい」

という相談があります。

そこで私は聞きます。

「なぜ売上を上げたいのですか?」

すると、

「利益が足りないから」

と答えます。

さらに聞きます。

「なぜ利益が足りないのですか?」

すると、

「原価が上がっているから」

と答えます。

ここで初めて、

本当の課題が見えてきます。

問題は売上ではなく、

利益率だったのです。

良い問いは、

問題の本質を見つけ出します。


辻本式「なぜを3回」

私は相談現場で、

「なぜを3回繰り返してください」

とお伝えしています。

例えば、

業務改善が進まない。

なぜ?

忙しくて時間がない。

なぜ?

毎日同じ作業を繰り返している。

なぜ?

業務整理ができていない。


すると、

本当の課題が見えてきます。

表面的な問題ではなく、

根本原因にたどり着けるのです。


AIは最高の質問相手

ここでAIの出番です。

多くの人は、

AIに答えを求めます。

しかし私は、

AIに質問を作ってもらいます。

例えば、

「私は生産性向上支援センターのサポーターです。相談者の課題を深掘りする質問を10個作ってください。」

と依頼します。

すると、

自分では思いつかなかった視点を提示してくれます。

つまり、

AIは答えを出す機械ではなく、

問いを磨くパートナーにもなれるのです。


質問駆動型学習とは?

私はこれからの学び方を、

質問駆動型学習

と呼んでいます。

従来の学習は、

知識を覚えることが中心でした。

しかし質問駆動型学習は違います。

まず問いを立てます。

AIと対話します。

新しい問いが生まれます。

さらに深く考えます。

この繰り返しです。

学びが受け身ではなく、

対話型になります。


問いかけ先生という考え方

私は「問いかけ先生GPT」という仕組みを考えています。

この考え方の中心は、

AIが答えを教えるのではなく、

質問をすることです。

例えば、

「副業を始めたい」

と言ったら、

いきなり方法を教えるのではありません。

まず、

・なぜ副業をしたいのですか?

・どんな経験がありますか?

・1日に何時間使えますか?

・目標金額はいくらですか?

と質問します。

すると、

本人も気づいていなかった考えが見えてきます。


問いが変わると行動が変わる

人生が変わる人には共通点があります。

答えが変わったのではありません。

問いが変わったのです。

例えば、

「どうしたら失敗しないか?」

という問いから、

「どうしたら小さく試せるか?」

という問いに変わるだけで、

行動できるようになります。

問いは、

思考の方向を決めます。

そして、

思考は行動を決めます。


AI時代に必要な学び方

これからの時代は、

知識を詰め込むだけでは足りません。

必要なのは、

問う力

考える力

対話する力

です。

そしてAIは、

その学びを支援してくれる最高のパートナーです。


問いと業務整理の関係

実は、

業務整理も問いから始まります。

私は企業支援の際に、

次のような質問をします。

・なぜこの作業をしていますか?

・本当に必要ですか?

・誰のための仕事ですか?

・やめることはできませんか?

すると、

多くのムダが見えてきます。

つまり、

業務整理も問いの力なのです。


まとめ

ソクラテスは2400年前に、

答えではなく問いの重要性を説きました。

そしてAI時代になった今、

その価値はさらに高まっています。

知識はAIが持っています。

しかし、

問いは人間が作ります。

良い問いは、

良い答えを生みます。

良い問いは、

良い行動を生みます。

そして、

良い問いは人生を変えます。

私はこれからの時代、

最も重要なスキルは

「質問力」

だと考えています。

AIは優秀な社員になります。

しかし、

その前に必要なのは、

良い問いです。

問いかけが人生を変える。

その第一歩として、

今日一つだけ、

自分自身に問いかけてみてください。

「本当に解決したい問題は何だろう?」

そこから新しい学びが始まります。


次回予告

AIは優秀な社員になる

その前に、なぜ業務整理が必要なのか

なぜ多くの企業はAI導入で失敗するのでしょうか?

その答えは、

AIの前にある「業務整理」にあります。

次回は、本シリーズの核心である

「業務整理 → 業務改善 → DX → AI活用 → 生産性向上」

について詳しく解説します。

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この記事を書いた人

あなたの隣りに何時もいる『ITC顧問』こと、ふくろう博士です。ITC和歌山オフィスの『ITC顧問』スタッフとして、簡単・シンプル・手頃なICTツールを駆使して、あなたの会社の課題解決のお役立ち情報を呟いています。気軽に、フォローなどでお声をお掛けください。
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