
ひとりで悩まない時代の問題解決術
はじめに
経営者や個人事業主の仕事には、
「正解がない悩み」
がたくさんあります。
・売上が伸びない
・人手不足
・業務が回らない
・新サービスを考えたい
・SNSを始めたい
・AIを活用したい
しかし、多くの場合、
相談相手がいません。
社員には話しにくい。
家族に話しても分からない。
コンサルタントに毎回相談するのは費用がかかる。
結果として、
一人で悩み続けてしまいます。
そんな時代は終わりました。
今は、
AIという24時間働く相談相手
がいます。
私はこれを
「AI壁打ち」
と呼んでいます。
今回は、私自身も毎日実践している「AI壁打ち」の活用法をご紹介します。
AI壁打ちとは何か?
壁打ちとは、
テニスの練習で壁に向かってボールを打つことです。
打てば返ってくる。
また打つ。
また返ってくる。
その繰り返しで上達します。
AI壁打ちも同じです。
考えを投げる。
↓
AIが返す。
↓
さらに考える。
↓
AIが返す。
この対話によって、
考えが整理されていきます。
なぜAI壁打ちが効果的なのか?
多くの人は、
頭の中だけで考えています。
しかし、
頭の中の考えは意外と曖昧です。
例えば、
「売上を増やしたい」
と思っていても、
・なぜ増やしたいのか
・どれくらい増やしたいのか
・何が障害なのか
は整理されていません。
AIに話すことで、
自分の考えが言語化されます。
すると、
問題が見えてきます。
私が毎日使っているAI壁打ち
私は朝、
AIにこんな相談をします。
今日は何を優先すべきでしょうか?
現在の案件は以下の通りです。
・A社支援
・B社提案書作成
・セミナー資料作成
・ブログ執筆
最も成果につながる順番を提案してください。
すると、
優先順位のたたき台を返してくれます。
もちろん最終判断は自分です。
しかし、
考える時間が大幅に短縮されます。
AI壁打ち活用法①
問題整理
例えば、
「業務改善が進まない」
という悩みがあるとします。
そこでAIへ聞きます。
業務改善が進みません。
考えられる原因を10個挙げてください。
すると、
自分では気づかなかった視点が出てきます。
AI壁打ち活用法②
アイデア出し
新しいサービスを考える時、
一人では限界があります。
そこでAIに聞きます。
ITコーディネータ向けに新しいサービスを考えています。
業務整理をテーマにしたサービス案を20個出してください。
数秒で大量のアイデアが出ます。
AI壁打ち活用法③
問いを深める
私はよく、
AIに逆質問をさせます。
この問題について、
私が答えるべき質問を10個作ってください。
すると、
自分では考えていなかった視点が見えてきます。
AI壁打ち活用法④
提案書の改善
提案書を書いた後、
AIへ聞きます。
この提案書の弱点を教えてください。
経営者目線で厳しく評価してください。
すると、
客観的な視点が得られます。
AI壁打ち活用法⑤
セミナー企画
私はセミナー企画でも活用しています。
対象は中小企業経営者です。
AI活用セミナーのタイトル案を20個出してください。
壁打ちを繰り返すことで、
企画が磨かれていきます。
AI壁打ちの最大のメリット
それは、
否定されないこと
です。
人に相談すると、
「そんなの無理」
「前例がない」
と言われることがあります。
しかしAIは、
まず一緒に考えてくれます。
だから発想が広がります。
AIは相談相手であり先生ではない
ここは重要です。
AIが言うことを
そのまま信じてはいけません。
AIは先生ではありません。
相談相手です。
最終判断は人間です。
私はよく、
AIを
「優秀な会議参加者」
と表現しています。
良い壁打ちをするコツ
①現状を伝える
背景情報を伝える。
②目的を伝える
何を実現したいか伝える。
③制約条件を伝える
予算
人数
期間
などを伝える。
④反論を求める
私の考えの弱点を教えてください。
と聞く。
⑤質問を作らせる
次に考えるべき質問は何ですか?
と聞く。
AI壁打ちとコンテキストエンジニアリング
前回の記事で、
コンテキストエンジニアリングを紹介しました。
AI壁打ちでも同じです。
背景情報が多いほど、
壁打ちの質は上がります。
つまり、
良い壁打ちのためにも、
業務整理が必要なのです。
辻本式AI壁打ちの流れ
私は相談現場でも、
次の流れをおすすめしています。
現状整理
↓
課題整理
↓
問いの整理
↓
AI壁打ち
↓
改善案作成
↓
行動
実は、
AI壁打ちの前半部分は
「業務整理」
そのものなのです。
AI壁打ちで人生が変わる
少し大げさに聞こえるかもしれません。
しかし、
私はAI壁打ちによって、
・企画速度
・文章作成速度
・問題解決速度
が大きく向上しました。
何より、
一人で悩む時間が減りました。
まとめ
これからの時代、
問題を一人で抱え込む必要はありません。
AIという優秀な相談相手がいます。
ただし、
良い壁打ちには準備が必要です。
現状を整理する。
課題を整理する。
問いを整理する。
その上でAIと対話する。
すると、
AIは単なるチャットツールではなく、
あなた専属の思考パートナーになります。
私はこれからの時代、
AIの価値は
「答えを出すこと」
ではなく、
「一緒に考えること」
にあると思っています。
AIは優秀な社員になる。
そして、
AIは最高の壁打ち相手にもなる。
まずは今日、
あなたが抱えている悩みを一つ、
AIに話しかけてみてください。
新しい発見がきっとあるはずです。
次回予告
問いかけが人生を変える
ソクラテスの質問法とAI時代の学び方
なぜ優秀な人ほど「答え」ではなく「問い」を重視するのでしょうか?
次回は、ソクラテスの質問法と生成AIを組み合わせた「質問駆動型学習」について解説します。